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園児と陶芸

先日、縁あって未就学児のみんなに陶芸を教えた。
わたしとしては、陶芸を教えたつもりだったが、反対にみんなから色んなことを教えられた。

その中でも印象的だったのは、「電動ロクロ体験」と称してロクロに触ってもらった時の事だった。30人位を順番に並ばせて、茶碗や大皿などをスウィーッと引いてみせてから、中心を出した粘土の固まりの前に座らせた。みんなは歓声を上げながら、はじめは楽しそうに土の感触を肌で感じているのだが、次第にぼくのまねをして作品にならないかと、彼等なりに悪戦苦闘仕始めるのである。

ただ触らせるだけのつもりが、その熱意に押されてしまい、
「両手で粘土を包むように」
「親指をたてて、穴をあけよう」
「そのまま右手を外側にゆっくりうごかして」
などと、やってるうちに、あれっ、粘土の固まりがだんだんそれらしくなっていくではないか!
『すごいすごい!!  やはり子供の可能性は無限大だなあ 』
と、ここまでは良くある話で感心して終わるのだが、なんでそれらしくなっていくのか??良く観察してみた。
第一に、中心出しが完璧に出来ている。これは当たり前。ぼくがやっているから。
第二に、子供が回転している粘土に及ぼす力は、僕が指示した上記の三つだけ。これも当たり前。初めてだし、なんといっても非力だから中心だしした粘土をどうにかする事なんてほぼ不可能。

つまり、ぶれていない粘土に必要最小限の力を加えて、あとは遠心力と重力に身を委ねている。という事ですかね。これは電動ロクロの王道じゃありませんか?より正確な中心出しと、無駄な力を抜いた成形技術。電動ロクロをレクチャーする時の貴重な参考を園児から学びました。


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by kamakura-dan | 2006-02-01 23:37 | 八方美人